少し前のニュースになります。警察庁が２００７年からはじめた自殺原因分析で昨年、２０だの自殺者数が１５０人にもおよび、その原因として「就活の失敗」が急増していると５月８日に発表しました。私が２０代のころ（約２０年前）は、「就職難」という言葉すらありませんでした。それが９０年代半ばごろから不況を理由に「就職氷河期」に入り、その後小泉構造改革によって正規雇用の規制緩和が行われ、大企業を中心に正規雇用を減らし、代わりに、「非正規雇用」を増大させ「正社員」になること自体が「極端に狭き門」となってしまいました。そして・・・いまや「５０社・１００社受けても入らない。」という事態に・・・
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120610/wlf12061008010003-n1.htm
では、大阪の既卒者向けハローワークにおかれている臨床心理士の相談室に年間４００人もの若者がカウンセリングに来ていると報じています。「就活」が「心」や「命」の問題にまでなっている。非常事態といっても過言ではないと思います。誤解を恐れずにいえば、企業の面接官の仕事は、数百人・数千人の採用希望者から、ほんのわずかな人たちを採用するのと同時に、その他の大勢の人たちをふるい落とすことにあります。「ここがだめでのほかの会社で」と企業は言いたいのでしょうが、本人たちにしてみれば自分の将来を決めるわけですから、１件１件真剣です。それが何１０社も続けば、「落とされるために受けてるんじゃ・・・」「自分は（社会から）必要とされてないんじゃ・・・」と思っても無理はない。こんな状況は１日でも早く改善しなくてはなりません。いまこそ、政治を変えて、大企業が抱えてる２６０兆円を雇用や賃金に。ともに声を上げましょう！！
少し前の写真ですが、台東区の三社祭にて。天狗様と。